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一瞬にして場の空気を変える表現力



先週末、とある演劇公演に合唱隊の一員として参加しました。


生まれて初めての経験でした。


友人から誘われ、何でも経験してみたいという好奇心で即断してしまったのですが、


事前の稽古に参加できるかどうかを考えると、無責任だったなぁと反省しました。


自分のライブの準備期間に、稽古の日程がちょうど重なりましたからね。


それでも今は、無理をしてでも参加して本当に良かったと思います。


この演劇公演の主催は、船橋市で活動していらっしゃる「NPOまちアート・夢虫」、


そして、共催の桐朋学園大学短期大学部 演劇専攻科2期生の皆さんが卒業して50年の記念の公演でした。


卒業後、それぞれの道を歩んできた同窓生が再結集して、力を合わせて作り上げた公演でしたから、得も言われぬ温かい雰囲気が醸し出されていました。


その貴重な機会にご一緒させていただき、とても幸せでした。




短大卒後50年ですから、古稀を迎えた方がメンバーの中心です。


そのベテランの役者さんたちの演技は、凄まじいほどに私の心を揺さぶりました。


なぜ私の心が激しく揺れるのか?


なぜこれほどまでに会場全体を感動の渦の中に引き込んでしまうのか?


私はその答えを探してみたくなりました。


歌の表現に採り入れたいですからね。


喜怒哀楽を巧みな眼差しで表現していたり、


耳をそばだてたくなるほど細い息づかいから、唾が霧吹きのように飛び散る怒声まで、呼吸の幅がとても大きかったり、


観察して気付いたことは色々あります。


けれども、「気付くこと」と「できること」の間には大きな開きがありますよね。


それに、本当に大切な答えは、きっと見えないところに宿っているのでしょうね。




私が歌い手として目標にしている境地は、「一瞬にして場の空気を変える表現力」です。


声を出した瞬間に、聴く人が思わず目を閉じて、瞼の裏に懐かしい景色が浮かんでくるような。。。


心に、ポッと光が宿って、温かくなるような。。。


今回の公演で出逢ったベテランの役者さんたちには、確かにその力が備わっていました。


良いお手本として、その声、その所作を、深く心に刻み込んでおきたいと思います。

 
 
 

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